岸完封!渡辺レオ20勝一番乗り!

[ 2008年5月2日 21:06 ]

今季2度目の完封で3勝目の西武・岸

 【西武5―0ロッテ】西武が3連勝で両リーグ最速の20勝。岸は今季2度目の完封で3勝目。打線は4回、G・G・佐藤の7号2ランで先制。7回に中村、8回に栗山がともに適時三塁打を放つなど加点も効果的だった。ロッテは2年ぶりの5連敗で借金1。

 ≪弱気の23歳に笑顔戻る≫開幕前の下馬評の低さに発奮するかのように快進撃を続ける西武の渡辺監督の悩みといえば、2年目右腕の岸のことだった。
 今季初登板で完封した後は、3試合続けて2回までに失点を重ね、チームの勢いに水を差す投球が続いていた。「登板前は足が震える」と弱音を漏らす本人に、渡辺監督は「打たれてもいいと、全部直球でいったこともある」など自身の体験談を交えて「自信を持って腕を振れ」と諭した。
 それが効いた。この日は、思い切って腕を振る姿が戻った。140キロ超の直球と110キロ台のカーブが決まる。課題の2回までを無失点でしのぎ、3回からはさらに加速。最後まで0を並べ、わずか2安打、三塁も踏ませぬ圧巻の完封劇を見せた。「今まで納得いかなかったのできょうこそと。腕が振れました」と23歳が笑顔を取り戻した。
 興奮していたのは、渡辺監督だ。「自信を取り戻しつつある。立ち上がりをクリアできるようになって、勝ちだしそうな気がする」と言う。雨が降りしきる中、両リーグ最速で20勝に到達。岸が約1カ月ぶりに勝ち、監督の心の中では心配の雨雲が一つ消えていた。

 ≪ボビー嘆きの5連敗≫ロッテはわずか2安打での零敗。試合後にはバレンタイン監督がミーティングを開くなど、極度の打撃不振に危機感が漂ってきた。
 故障で2軍調整していたサブローの4番復帰も起爆剤にはならなかった。それほど各打者の状態が悪い。2回には先頭打者が四球を得ながら、盗塁死で好機をしぼませ、直後に二塁打が出るなど、ちぐはぐな攻撃。その後は好機をほとんどつくれず、同監督は「今、うちの打者は振れていない」と嘆くしかなかった。

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2008年5月2日のニュース