ソフトバン!バン!17安打13点!

[ 2008年5月2日 21:02 ]

お立ち台でガッツポーズするソフトバンク投打のヒーロー。(左から)先制打の長谷川、2勝目を挙げた杉内、4打点の松田

 【ソフトバンク13―0オリックス】ソフトバンクの杉内は直球が伸び、変化球の切れも申し分なく、8回3安打無失点、12奪三振で2勝目を挙げた。打線は17安打を放ち、今季最多の13点の猛攻で援護した。オリックスは初登板のオルティズが誤算だった。

 ≪投げては杉内12奪三振≫開幕投手を務めた左腕が3月28日以来の2勝目を挙げた。ソフトバンクの杉内が8回を0点に抑える力投。試合後、報道陣の前に姿を現し、椅子に腰掛けると「やっとここに座れるよ」とこぼして苦笑いした。
 1回から3者連続空振り三振と飛ばした。直球で押しながら、勝負どころでは緩いチェンジアップやスライダーを織り交ぜ、12三振を奪った。
 配球にも少し変化があった。オリックスから移籍した的山とコンビを組んで3試合目。キャンプから「ストライクゾーンが大きく見える」とベテランのリードを歓迎していたが、女房役は新たな杉内の力を引き出しているようだ。
 今季は王監督から“エース”と指名され「力んでいたところもあった」という杉内。この日は127球で降板し「先が長いから、無理に完投をするところではなかった」。肩の荷が下りたように、27歳に晴れやかな笑顔が広がった。

 ≪どうしたメジャー84勝腕≫オリックスに新加入したオルティズは散々の初登板となった。
 二重契約騒動の末にソフトバンク入りしたパウエルに代わる戦力として獲得した右腕だったが、5回途中6失点でKO。「調子は良かったけれど、相手にうまく打たれた」とうなだれた。
 試合前はグラウンドに全く姿を現さず、1人で初登板に備えた。しかしブランクの影響からか、メジャー通算84勝の実力は発揮できなかった。エンゼルス時代に指揮官だったコリンズ監督も「修正点はたくさんある」とがっかりしていた。

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2008年5月2日のニュース