黒田7回3失点も白星逃す 斎藤4S

[ 2008年5月2日 09:09 ]

マーリンズ戦の5回、ロス(左奥)に同点2ランを打たれ、打球の行方を見るドジャースの黒田

 ドジャースの黒田博樹投手は1日、マイアミでのマーリンズ戦に先発で7回を投げ、5安打4三振無四球の3失点で勝敗は付かなかった。今季1勝2敗。

 斎藤隆投手は5―3の9回に4番手で投げ1回3者凡退、今季4セーブ目を挙げた。チームは5―3で勝ち6連勝。

 ≪好投も白星つかず≫チームの6連勝には貢献したが、また白星はつかなかった。ドジャースの黒田は7回を5安打無四球で3失点。85球と余力を残しながら、8回に代打を送られた。右腕は「チームが勝ったのが一番。勝利は付いた方がいいけど…」。複雑な表情で振り返った。
 ピンチが少なかっただけに、失点した3、5回はもったいなかった。30度前後の暑さの中で飛ばし、2回まで無安打。3回1死から8番打者の飛球を左翼手が目測を誤り落球(記録は安打)して初めて走者を許すと、2死後、強打者ラミレスに外角球を右中間に先制二塁打された。
 3―1の5回は、初めて先頭打者を出し、7番ロスに左翼ポールに当たる同点2ランを許した。2球続けたスライダーが甘く入り、味方が勝ち越した直後に失点。要所で踏ん張りきれなかった。
 4月4日に初勝利を挙げた後、救援投手がリードを守り切れない試合もあり、これで5試合勝ち星なし。「気にはしている。勝ちがついて乗ってくれば、もっと思い切っていけるとは思う」。勝てない焦りからか、チームがリードすると大胆さを失っているように映る。「我慢の気持ちでやっていく」。1年目の右腕には勝ち星こそが良薬だろう。

 ▼斎藤の話 直球がいいからスライダーが多少ボール球になっても振ってくれる。ようやく軸足が思ったように切れるようになった。少し前、足を踏み出す方向をチェックしてから投球フォームが良くなった。(共同)

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2008年5月2日のニュース