止まらん足攻 ヤクルトが首位タイ

[ 2008年4月4日 06:00 ]

<横・ヤ>7回表1死一、二塁 宮本がダブルスチールで三盗成功。左は村田

 【ヤクルト6-3横浜】狙っていた。同点の7回1死一、二塁。二塁ベース上のヤクルト・宮本は「(自身が37歳で)おっさんやからね。ノーマークかなと思った」。福川への初球にスタート。一塁走者・飯原との重盗を成功させた。すぐさま「二、三塁になってゲッツーがない。気持ちが楽になった」という福川が、左前へ勝ち越しの2点打。走って勝つ。高田ヤクルトの真骨頂だった。

 行ける時にはゴー。走れる選手が多いため、基本的に盗塁はノーサインだが、宮本は「おっさんやから」の理由以外に状況を冷静に分析していた。横浜の内野手や捕手が、投手の三浦に警戒を促す声を掛けない。その様子を見て「打者に集中している。やるなら初球しかない」と思ったという。宮本のスタートに合わせて走った飯原は「うまく慎也さんについていけた」。飯原は9回無死一塁でも二盗に成功。6盗塁はリーグトップだ。
 「宮本が思い切りよく行ってくれた。効いたね。ウチらしい攻撃ができたよ」と高田監督。この日の4盗塁はすべて初球に決め、チーム6試合で13盗塁は12球団トップだ。春季キャンプから飯田守備走塁コーチが選手別のスタートの切り方などを徹底指導。「そういう攻撃をしないと得点できない。積極的に行かないと」と指揮官は話したが、この日は本塁打でも3得点。硬軟織り交ぜた見事な攻撃で首位タイに浮上した。走って走って。その勢いでペナントレースも走り続ける。

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2008年4月4日のニュース