クルーン9球締めで初セーブだ

[ 2008年4月4日 06:00 ]

<巨・中>移籍後初セーブを挙げたクルーンと阿部がグラブタッチ

 【巨人6-5中日】チームの今季初勝利とともに“クル魔神”も移籍初セーブをマークした。巨人・クルーンが1点リードの9回に登板。MAX157キロの直球を武器に3者凡退に斬って取った。

 「きょうは5連敗中だったり、3連続本塁打が出たりで、思い出深い初セーブになった」
 8回を無失点に抑えた豊田から、新守護神へつなぐ08年版勝利の方程式。ファンの大歓声を「しっかり聞こえていた。冷静だった」と味方につけた右腕はわずか3球で2死を奪うと、最後の打者・井端はカウント2―2から145キロフォークで見逃し三振に仕留めた。
 ウイニングボールを原監督に手渡し「投げる機会をつくってくれた人に感謝したい」と喜んだクルーンは試合前、東京ドーム内のコンコースで「多くのファンと触れ合いたい」と即席のサイン会を行った。先月28日に祖母のヒルダ・バヌーチさん(享年90)を亡くしているが、チーム事情を考慮して帰国を先送りにしている。グラウンド内外でのパフォーマンスに「祖母も家族だが、巨人のチームメートも家族」と頼もしく語った。
 チームは開幕からの連敗を5で止め、4日からは首位の阪神を迎え撃つ。まだ6試合を消化しただけ。悲しみを乗り越えて強くなったクルーンが、猛虎打線も沈黙させる。

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2008年4月4日のニュース