故障明けの二岡、小笠原にフル出場指令

[ 2008年3月26日 06:00 ]

厳しい表情でノックをする原監督(左)

 巨人は25日、開幕のヤクルト戦(28日、神宮)に向けて川崎市のジャイアンツ球場で全体練習。オープン戦で貧打に苦しんだ原辰徳監督(49)はオフに左ひざを手術した小笠原、二岡に対し“フル出場指令”を下した。

 本来なら“故障明けだから様子を見ながらだね”。原監督もそんな言葉を発したかったに違いない。ともに昨年11月に左ひざを手術。だが、今月中旬に実戦復帰したばかりの主軸2人について「試合で大差がついたら休ませる?そんな余裕はない」と断言。伊原ヘッドコーチも「開幕後は関係ない。やれるもんだと考えてる」。復帰後のオープン戦では途中交代が多かった両者をフル出場させる意向を示した。
 オフの補強で巨大戦力と言われているが内情は苦しい。ラミレスが加入して厚みを増したはずの打線は国内球団相手のオープン戦15試合でわずか22得点(平均1・47)。序盤は小笠原、二岡を含めて主力不在だったが、ほぼベスト布陣だった終盤も49イニング連続適時打なし。不名誉な記録を更新するなど極度の“貧打症”だった。米国球団との2試合は「2番・二岡」の新打線で復調気配も、ここまで爆発的な破壊力は見せていない。
 この日はスライディング練習も行うなど走攻守で不安が消えつつある小笠原は「自分はフル出場するつもりで準備する」と決意。重量打線が“額面通り”に機能するまで、故障明けの選手に休息するヒマはなさそうだ。

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2008年3月26日のニュース