天理 敦賀気比下し、3回戦へ

[ 2008年3月26日 11:36 ]

1失点完投で敦賀気比を破りガッツポーズする天理・井口

 第80回選抜高校野球大会第5日は26日、甲子園球場で2回戦を行い、第1試合は3年ぶり18回目の出場となる天理(奈良)が敦賀気比(福井)を5―1で下し、3回戦に駒を進めた。

 天理は5回2死二、三塁から敵失と奥田の右前2点適時打で3点を先取。8回には下司の中前適時打などで2点を加えた。先発の井口は9回に1死満塁のピンチを招きながらも押し出し四球による1失点だけに踏ん張った。

 ≪役目果たした4番≫天理の奥田が3安打2打点の活躍。5回2死二、三塁の場面では内角の直球を詰まりながら右前へ運んだ。「外にボールが来てた。引っ張ったら思うつぼ」と右方向への打撃を意識したのが生きた。好機で4番の役目を果たし、「0―0でずっといったら投手が苦しくなる。早く点を取って楽にしてやろうと思っていた」とほっとした様子だった。

 ≪下手投げを打てず≫10年ぶりの甲子園だった敦賀気比は天理の下手投げ、井口を最後までとらえられなかった。6安打はすべて左打者。古谷監督は「思ったよりボールに伸びがあった。右打者のタイミングが合ってなかった」と悔やんだ。9回にようやく挙げた1点は、反撃遅しの感がある。それでも古谷監督はその1点をプラスに受け止め、「最後に得点したことは夏につながる。ここでまた試合をしたい」と話した。

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2008年3月26日のニュース