元Rソックスのオルティス氏がセルティクスにエール 0勝3敗からの逆転経験者 舞台は再びボストン

[ 2023年5月29日 09:21 ]

敵地マイアミでの第6戦に勝って歓喜するセルティクスの選手たち(AP)
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 2004年のア・リーグ優勝決定シリーズで0勝3敗から4連勝した元レッドソックスの主砲、デビッド・オルティス氏(47)が28日、AP通信の取材を受けて大接戦となっているNBAの東地区決勝について言及。松井秀喜氏(48)のいたヤンキースを敵地ニューヨークでの第7戦で10―3で下して勝者となったシリーズを「あのときほどうれしかったことははなかった」と回想した。さらに「セルティクスも考えられないような困難な状況から巻き返している。もしバスケットボールでも(0勝3敗からの逆転制覇が)起これば、また同じ町のチームだ」とマサチューセッツ州ボストンを本拠に置いているもうひとつのプロチームに期待を寄せた。

 東の第2シードとしてポストシーズンに突入したセルティクスは1回戦(対ホークス)を4勝2敗、地区準決勝で76ersを4勝3敗で退けて地区決勝に進出。しかし第8シードのヒートに対して初戦から第3戦までを落として窮地に陥っていた。0勝3敗となったチームはNBAでは今季のレイカーズなどを含めて過去150チームがすべて敗退。3連敗→3連勝でさえ1951年ファイナルのニックス、1994年西地区準決勝のナゲッツ、2003年西地区1回戦のトレイルブレイザーズに次いで史上3チーム目だった。

 この3チームはすべて敵地で行われた最終第7戦に敗れており、0勝3敗スタートのNBAチームとして初めてホームで第7戦を迎えるセルティクスが勝てば、2004年のレッドソックスに続いて再びボストンが熱狂することは確実。ブックメーカーの総合比較サイト「オッズチェッカー」の第7戦のオッズはセルティクスが1・31倍で3・75倍のヒートに“大差”をつけており、シリーズ突破確率は依然として“0%”ながら圧倒的に有利と見られている。

 2年連続、通算23回目のファイナル進出を狙うセルティクスの第7戦での戦績は27勝9敗で、今ポストシーズンの地区準決勝(対76ers=4勝3敗)を含めて現在4連勝中。一方、追い込まれた感のあるヒートは6勝5敗となっている。

 第7戦は29日午後8時30分(日本時間30日午前9時30分)にティップオフ。セルティクスが勝つと、NHLのメープルリーフス(1942年=トロント)以来、北米プロスポーツ界では史上2チーム目の“0勝3敗チーム”によるホームでの逆転決着となる。

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