【玉ノ井親方 視点】照ノ富士“1強”脅かす戦国時代はもうすぐ

[ 2023年5月29日 04:40 ]

大相撲夏場所千秋楽 ( 2023年5月28日    両国国技館 )

モンゴル国総理大臣賞を授与され笑顔の照ノ富士(撮影・島崎忠彦)
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 今場所は横綱の力が頭一つ抜けていたが、2番手争いは激しさを増した。その象徴が4関脇の2桁勝利だ。中でも大栄翔は千秋楽に大きな白星を手にした。立ち合いから一気に前に出て同じ関脇の若元春に快勝。先場所は7日目に若元春に敗れ、それが響いて霧馬山に逆転優勝を許した。その悔しさをぶつけるような気迫満点の相撲内容だった。

 次の名古屋で11勝すれば直近3場所の白星が33となり大関昇進の目安をクリアする。ライバルの若元春と豊昇龍は12勝がノルマになるが、大栄翔との同時昇進の可能性も十分考えられる。

 下位にも北青鵬のような新星が出てきた。若い王鵬も11勝を挙げ着実に力をつけている。2年ぶりに幕内に復帰した朝乃山も12番勝って、力が衰えていないことを証明した。照ノ富士の“1強”を脅かす戦国時代は確実に近づいてきている。 (元大関・栃東)

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