横審「照ノ富士は全ての力士の模範」膝のケガ乗り越えた復活優勝を絶賛 3関脇の大関獲りにも期待

[ 2023年5月29日 19:50 ]

横綱審議委員会の山内昌之委員長(右)と元横綱・大乃国の芝田山広報部長(撮影・前川 晋作)
Photo By スポニチ

 日本相撲協会の諮問機関である横綱審議委員会(横審)は29日、東京・両国国技館で定例会合を開いた。

 両膝の手術を乗り越えて夏場所で1年ぶりの復活優勝を果たした横綱・照ノ富士(31=伊勢ケ浜部屋)については各委員から絶賛の声。「横綱としての責任を十二分に果たした。照ノ富士が示した存在感の大きさは、全ての力士の模範になる」と評価した。

 また、山内昌之委員長は、全員が2桁勝利を挙げた関脇4人についても言及。千秋楽の関脇対決2番をそれぞれ制した大栄翔(29=追手風部屋)と豊昇龍(24=立浪部屋)を「次の大関(昇進)レースに残っていく勝負師としての執念が見事」と称えた。31日に大関昇進が正式決定する霧馬山(27=陸奥部屋)を除く3人が、名古屋場所(7月9日初日、愛知・ドルフィンズアリーナ)で大関獲りに挑む。「33勝は一つのラインだが、そこにこだわらずにもっともっと勝って切磋琢磨してほしい。大関レースが楽しみ」と競争に期待した。

 カド番を脱出した大関・貴景勝(26=常盤山部屋)については「横綱まで最短距離に手を掛けた有資格者だったことを忘れてはならない」と、春場所で綱獲りに挑んでいたことを再確認。そして「地位を確保する、大関の責任は全うした」と満身創痍の中で勝ち越したことを評価した。今後へ向けて「ケガを克服してもう一回、横綱昇進レースに戻ってほしい」と激励の言葉を贈った。

 来場所は、3場所続いた1横綱1大関が解消される。「東西に大関ができるのは喜ばしいこと。近い将来、横綱においても東西に生まれることを期待したい」。貴景勝と霧馬山の2大関、来場所大関獲りに挑む大栄翔、豊昇龍、若元春(29=荒汐部屋)の3関脇も含めた上位陣にエールを送った。

続きを表示

この記事のフォト

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

2023年5月29日のニュース