三宅宏実の父・義行コーチねぎらう「1年延びたがよく頑張ってくれた」「記録なしを財産に」

[ 2021年7月24日 16:45 ]

東京五輪第2日 重量挙げ女子49キロ級 ( 2021年7月24日    東京国際フォーラム )

<女子重量挙げ>6回の試技を終え、万感のも想いを込めて手を挙げる三宅宏実(撮影・北條 貴史)
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 重量挙げ女子49キロ級の三宅宏実(35=いちご)は、スナッチで74キロを挙げたが、ジャークは99キロを3度失敗し、記録なしで終了。メダルには届かなかった。日本女子では柔道の谷亮子さん以来、史上2人目となる五輪5大会連続出場。12年ロンドン銀、16年リオデジャネイロ銅に続く3大会連続のメダルには届かなかったが、死力を尽くして現役ラスト舞台を終えた。

 一番近くでともに戦った父の義行コーチは「2004年のアテネは涙で終わって、5度目の東京五輪をチャレンジできたのは選手にとっても私にとっても大きな財産」と振り返り、「21年間、ケガと戦いながら、いろんなことを乗り越えてできたことは本人にとっても今後の人生を歩む道でプラスになる。これから新たなスタート。どういう形になるかわからないが、ウエイトに携わっていくんじゃないかと思う」と語った。

 スナッチ77キロ、ジャーク105キロを挙げられる状態まで仕上げてきたという。「最後はどんな結果であれ、笑顔で終わろうと思っていた」と義行コーチ。失敗が続いたが、最初に挙げたスナッチ74キロが意地だった。「1年延期で、体力の問題もある。十分な形で調整できなかった」と言いつつも「皆さんから背中を押していただいて、5度目トライできて私は十分じゃないかなと思う」と振り返った。

 現役最後の試合は記録なしとなった。だが、義行コーチは言う。「1年延びたが、よく頑張ってくれた。この自国開催のでトータルでなかったことを大きな財産にしてほしい。失敗から学び、次の人生の新たなスタートとして生かしてほしい」。自慢の娘をねぎらった。

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