八村 プレシーズン最終戦で3点シュート2本成功 日本時間24日に開幕戦

[ 2019年10月19日 10:25 ]

76ersのハリスらとリバウンドを争うウィザーズの八村(AP)
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 NBAのドラフト全体9番目に指名されたウィザーズのフォワード、八村塁(21)が18日、敵地フィラデルフィアで行われたプレシーズンの最終戦に先発出場。昨季東地区全体3位の51勝(31敗)を挙げた強敵相手に、プレシーズンでは初めて3点シュートを2本成功させ、24分の出場で8得点、3リバウンド、2アシスト、1ブロックショットをマークして全日程を終了した。

 八村は4試合連続の2ケタ得点こそ逃したが(フィールドゴールは8本中3本成功)、試合は112―93(前半54―44)でウィザーズが勝って3勝2敗。208センチのポイントガード、ベン・シモンズ(23)が腰痛で欠場した76ersはプレシーズン5戦目で初黒星となった。ウィザーズは23日(日本時間24日)に敵地ダラスで今季の開幕戦(対マーベリクス)を迎え、八村の“ルーキー・イヤー”がスタート。チームには故障者を多く抱えているだけに、ドラフト全体9番目指名の新人ながら、大きな役割を担っての初陣となりそうだ。

 八村はこの日の第1Qの2分1秒、正面から放った最初のジャンプシュートを外したが、3分10秒に左サイドから3点シュートを成功。その38秒後には正面からジャンプシュートを決めた。

 最終戦でマッチアップしたのは、球宴出場5回を誇り、オフにセルティクスから76ersに移籍してきたフォワード兼センターのアル・ホーフォード(33)。今季年俸30億円のベテランが試みたゴール下でのシュートを体を寄せて阻止(記録はブロックショット)するなど、ディフェンス面でも存在感を見せた。しかしゴンザガ大時代に得意としていたペイント内ではなかなか自由にはさせてもらえず、第2Qにワンマン速攻から試みたユーロステップからのムーブでは76ersのシャイク・ミルトン(23)に衝突してチャージングをコールされた。

 第3Qの3分20秒にはW杯ドイツ代表だったアイザック・ボンガ(19)からのパスを受けて左サイドからこの日2本目の3点シュートを成功。76ersの大黒柱でセンターのジョエル・エンビード(25)からはゴール下でチャージングを誘発させるなど、カバー・ディフェンスもうまくこなした。

 なお八村のプレシーズン4試合での個人成績は平均22・0分の出場で10・3得点、6・5リバウンド。シュートの成功率はフィールドゴールが38・2%、フリースローは43・8%と、ゴンザガ大時代の昨季の成績(59・1%、73・9%)を下回ったが、76ers戦で決めた2本がものを言って3点シュートの成功率は44・4%(9本中4本)と昨季の41・7%を上回った。

 <ウィザーズのレギュラーシーズン最初の10試合の相手>

 (1)10月23日=マーベリクス(ダラス)
 (2)10月25日=サンダー(オクラホマシティー)
 (3)10月26日=スパーズ(サンアントニオ(
 (4)10月30日=ロケッツ(ワシントンDC)
 (5)11月2日=ティンバーウルブス(ワシントンDC)
 (6)11月4日=ピストンズ(ワシントンDC)
 (7)11月6日=ペイサーズ(インディアナポリス)
 (8)11月8日=キャバリアーズ(ワシントンDC)
 (9)11月13日=セルティクス(ボストン)
 (10)11月15日=ティンバーウルブス(ミネアポリス)

 *カッコ内は試合開催都市

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