大迫傑 2021年3月ごろにマラソン大会創設を表明「世界との差縮めるため」、MGC賞金なしも指摘

[ 2019年10月19日 10:30 ]

男子マラソン日本記録保持者の大迫傑
Photo By スポニチ

 男子マラソン日本記録保持者の大迫傑(28=ナイキ)が19日、自身のツイッターを更新、2021年3月をめどに自身がマラソン大会を創設する意向を表明した。

 この日、大迫は複数回に分けて思いを投稿。まずは、20年東京五輪の男女マラソンと競歩のコースについて、国際オリンピック委員会(IOC)が札幌開催を検討していることに「札幌開催の件がメディアで取り上げられてますが、良い意味で僕個人はどっちでもよくて(選ばれたら何処だとしてもベストを尽くすだけだと思ってます)、それ以上に気になって、メディアに発言したのに今回メディアに全く取り上げられなかったことがあります」と書き出した。

 続けて、気になっていたこととして「それは今回のMGCで選手に賞金がなかったこと」を挙げ「日本ほどの注目度がないアメリカのマラソンの選考会は出ると聞きます。あれだけ注目された大会、お金は沢山動いている筈なのになぜ僕らの手に渡らなかったのでしょうか。もしも交通整備や人件費で一杯一杯というのなら運営が問題があるのではないのかと」と指摘。

 また、「選手は名誉の為だけに走っているのではないのです。僕らは走ることでご飯を食べ、家族を養っているのです」と思いをつづった。

 さらに「この疑問から、そして自分や他の選手、今後のアスリートのために、純粋に二時間を非公式で切った世界との差を縮めたい。そして日本人選手の価値を高め、陸上選手がかっこよく見え、稼げる仕事にしたい」と自身の意向を語り「そのためにはまず僕が速さを求める大会を作ること、そして運営のお金の流れを知ることが必要です」とつづった。

 そして「よって再来年2021年3月辺りを目処に日本で世界との差を縮めるための大会を作ります」と表明。詳細については「候補地、正確な時期、スポンサー、全く決まっていません」と説明し「でも、意志があるその先に、同士を含め、色々なものが着いてくると僕は思います。これが本当のアスリートファーストだと信じて」と強い気持ちを表した。

 大迫は9月15日に行われたマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)において2時間11分41秒の3位という結果だった。

続きを表示

2019年10月19日のニュース