暁斗、今季初Vで通算10勝 荻原健司に次ぐ2人目2桁到達

[ 2017年11月26日 05:30 ]

複合個人第2戦で今季初優勝し、サンタクロースに扮(ふん)した人たちと記念写真に納まる渡部暁
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 ノルディックスキー複合のW杯は25日、フィンランドのルカで個人第2戦が行われ、渡部暁斗(29=北野建設)が今季初優勝を飾り、通算10勝目を挙げた。前半飛躍(ヒルサイズ=HS142メートル)で142・5メートルを飛び、158・6点でトップに立つと、2位に16秒差をつけて出た後半距離(10キロ)でリードを広げて逃げ切った。渡部暁は24日の第1戦でも3位に入っており、五輪シーズンを最高の形で滑り出した。

 思い描いた通りの完勝だった。渡部暁は「意外と余裕を持って走れた。後ろが(集団で)けん制しあってくれたのもよかったし、いろいろうまくかみ合った」と会心の表情だった。前日の開幕戦は前半飛躍で風が吹き荒れて有力選手が下位に沈み、後半距離は通常の半分の距離で実施された。3位になっても「参考にならない」と冷静だった。

 この日は条件も安定し、距離は通常の10キロに戻った。地力が試される中、複合の日本勢では荻原健司の19勝に次いで2人目となる2桁勝利に到達。大会前に練習で転倒して左脇腹を痛めた不安も感じさせず「完全に体調が戻って、さらにパワフルな走りができればもっと面白い」と自信を深めた様子だった。

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2017年11月26日のニュース