【玉ノ井親方・視点】引いて連敗 豪栄道つっかけは攻めの気持ちの表れ

[ 2017年9月24日 09:25 ]

大相撲秋場所14日目   ○豪栄道―貴ノ岩● ( 2017年9月23日    両国国技館 )

貴ノ岩(左)を渡し込みで下した豪栄道
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 豪栄道は立ち合いで2度つっかけたけど、攻めようという気持ちがその動きに表れていた。12、13日目と同じように引いて負けて、さすがに反省したのだろう。貴ノ岩戦も一瞬、引きそうになったが、すぐに思い直して攻めた。2度いなされても、上体だけではなく足も前に出ていたため落ちなかった。最後は倒れ込みながら相手の右足を左手で渡し込んだ。とっさに手が出たと思うが、そういう勝負勘もさえていた。

 これで千秋楽の横綱戦は1差の余裕ができた。ただ、日馬富士もここに来て状態を上げてきている。御嶽海戦ももろ差しになられたが、しっかり両上手を取って、十分引き付けてから前に出て行った。横綱は決定戦まで持ち込むつもりでいろいろ考えてくるだろうが、豪栄道は本割で決めるつもりでとにかく攻めていかないと勝機は見えてこない。(元大関・栃東)

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