【佐藤信人の目】金への勝負分けた18番第2打のマネジメント

[ 2016年8月16日 07:45 ]

金メダルを獲得したローズ(AP)
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リオデジャネイロ五輪ゴルフ・男子最終日

(8月14日 五輪ゴルフコース)
 ローズとステンソンの金メダル争いは見応えがあった。良いショットの応酬で、後半は毎ホールのようにスコアが動いて目が離せなかった。

 勝負を分けたのは18番の第3打。6メートルほどを残したステンソンに対し、ローズがタップインの距離に寄せて決着をつけた。ともに第2打をグリーン手前に刻んだが、ローズの方がピンに対してアングルが良い左サイドに打ってきた。寄せる確率が高い位置に置いた第2打のマネジメントが大きなポイントになった。

 66をマークした片山はショットがさえていたし良いパットを決めた。最終日は風がなかった。風が吹けば日本のゴルフ場でも難易度は上がる。しかしこのコースは風が吹くと通常の何倍もいろんなことを考えさせられ難易度が格段に変わる。海外経験の豊富な片山も対応に苦労したが、風が収まり力を発揮できた。

 池田は途中5位まで順位を上げてメダル獲得の期待を抱かせた。後半に3つボギーが出たが、10番までは素晴らしいプレーだった。4日間通してショットは良かった。パットがもう少し入っていればという無念さもあるだろうし、初日の出遅れももったいなかった。この経験を4年後の東京五輪につなげてほしい。(プロゴルファー)

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