卓球女子団体 運もツキもなく…負けるときはこういうもの

[ 2016年8月16日 08:20 ]

準決勝のドイツ戦に敗れ、涙ながらに応援団にあいさつする(右から)石川、福原、伊藤

リオデジャネイロ五輪卓球

(8月14日)
 【松下浩二の目】 負ける時はこういうものなのかもしれません。女子の団体戦では普段なら起こらないことが重なった。「運」や「ツキ」という言葉を使ってはいけないのかもしれないけれど、今回は運もツキもなかった。

 伊藤はシングルスの第5ゲームで9―3からひっくり返された。それまでのプレーは良かったし、普通なら逃げ切れる展開だ。でも、つめの甘さが出た。追い上げられて焦りが出て、相手を上回る気力が出なかった。彼女にとっては凄くいい経験になったと思う。

 福原はエッジボールで決着がついたが、狙ってできるプレーじゃない。不運だった。ただ3―7から6連続得点で逆転したところまではよかったが、少し気持ちが入りすぎたと思う。最後は心とプレーがかみ合わなかった。本人たちがもっともがっかりしていると思うが、まだ3位決定戦がある。気持ちを切り替えて臨んでほしい。

 男子団体の香港戦は水谷がエースに競り勝ったことで流れがきた。今五輪は接戦に強い。個人戦からの疲労も心配だが、水谷の出来が今後もポイントになる。(五輪4大会連続出場、97年世界選手権男子ダブルス銅メダリスト)

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