内村 腰痛で5位も…目標高く「100点だと東京で目標なくなる」

[ 2016年8月16日 05:30 ]

5位で締めくくった内村の床の演技

リオデジャネイロ五輪体操・男子種目別床運動決勝

(8月14日 リオ五輪アリーナ)
 キングが充実の夢舞台を締めくくった。個人総合の鉄棒で腰を痛め、出場が危ぶまれていた内村は、序盤にラインオーバーのミスがあって5位。

 12年ロンドン五輪銀メダルに続く、この種目での表彰台は逃したが、「腰が壊れても出てやろうと思った。自分で取った権利だし、棄権する選択肢はないかな、と。これを目指してきた選手もいる。メダルは獲れなくても悔しいと思っていない」と振り返った。

 悲願だった団体総合で12年ぶりに金メダルを獲得し、個人総合でもベルニャエフ(ウクライナ)との激闘を制して連覇を達成。この日の床運動で計19種目にわたった全演技は終了した。「目標としていたもの(団体金)も獲れたので満足」。過去2大会は団体で銀メダル。仲間とつかんだ世界一は、何物にも代え難い勲章だった。

 個人総合は体への負担が大きく、20年東京五輪は鉄棒など得意種目のスペシャリストとして狙う。ただ、6種目やってこその体操選手という思いは変わらない。「6種目やらないことはないし、基本的にやることは変わらない。その中で得意なものを上げていかないと、代表に入れないというだけ」。4年後の夢舞台を本気で目指しているから今大会の自己評価を「80点」とした。「ここで100点だと、東京で目標がなくなってしまう」と笑っていた。

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2016年8月16日のニュース