白井 厳しい状況でも逃げず「失敗覚悟でやってみることが成功に結びつく」

[ 2016年8月16日 21:48 ]

一夜明け会見を行った白井健三

 15日の体操男子種目別跳馬決勝で銅メダルを獲得した白井健三(19=日体大)が16日、リオデジャネイロ市西部のジャパンハウスで一夜明け会見を行い、内村航平(27=コナミスポーツ)への強い思いを胸に臨んだことを明かした。

 14日に行われた種目別床運動決勝で、金メダル候補筆頭として見られていた白井は着地が乱れ4位。同種目で5位だった内村が試合後にミックスゾーンで報道陣へ話していた「健三がメダル獲れなかったのは自分のことのように悔しい」という言葉が心に残っていた。だからこそ「もう航平さんに悔しい思いをさせたくない」という気持ちで臨んだ跳馬。「何点を取れば大丈夫とか点数や結果を考えてしまった」床運動とは違い、「もともとそんなにいい順位を取ったことがない種目だったので、挑戦者の気持ち」で飛んだという。

 結果は練習でもライン内に収まることがほとんどなかった新技「伸身ユルチェンコ3回半ひねり」を1本目で成功させての銅メダル。「どんなに厳しい状況でもとりあえずやってみる、跳馬の1本目のように、失敗覚悟でやってみることが成功に結びつくんだなと、きのうの跳馬で確信しました」と自信を深めていた。

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2016年8月16日のニュース