矢野 ショット好調6差5位浮上も お悩み日替わりパター

[ 2016年7月3日 05:30 ]

スコアを3つ伸ばして5位タイに浮上した矢野東

男子ゴルフツアースポニチ後援長嶋茂雄招待セガサミー・カップ 第3日

(7月2日 北海道千歳市 ザ・ノースカントリーゴルフクラブ=7167ヤード、パー72)
 7位から出た矢野東(38=フリー)が5バーディー、1ダブルボギーの69で回り通算8アンダーで5位に浮上した。毎日パターを替えるなどパットに悩んでいるが、好調なショットを武器にスコアを伸ばした。最終日は首位に6打差から逆転優勝を狙う。67で回った谷原秀人(37=国際スポーツ振興協会)が通算14アンダーで2位に4打差をつけて単独首位に立った。

 68をマークした初日の矢野は不満顔だった。しかし、初日よりもスコアが悪かったにもかかわらず、この日の表情は随分と晴れやかだった。「初日は“何も良くない”と話したけど、ショットは確実に良くなってきた」と言葉も歯切れが良かった。

 ギャラリーを沸かせたのが17番。残り144ヤードからの第2打を9Iで10センチに付けて5つ目のバーディーを奪った。風と雨の中でも次々とショットをピンに絡めてみせた。

 ただし手放しで喜んでいるわけではない。「パットがひどすぎる。何とかなんないかな」と首をひねった。4番のバーディーは10メートルの難しいスライスラインをねじ込んだものだが「ああいうどうでもいいのは入るけど、易しい真っすぐとか本当に良いラインをミスパットで外している」と納得していない。16番は4メートルのチャンスだったが、カップ右縁を狙ったパットを出だしから左に打ち出すミスで逸機した。

 09年に平均パットでランキング2位になったことがあるパットの名手だけに悩みは深い。迷いは道具にも表れる。今大会は日替わりパターでラウンドしている。

(最終日も朝決める/) 「毎日替えるのは今年初めて。どれもセンターシャフトのマレット型だけど、初日だけ34インチで2日目は35インチバージョン。今日は(よく使う)エースに戻した。朝構えた時に一番据わりの良いパターを選んだ」。連日5、6本を試してスタート前に使うパターを決める。「あした(最終日)も朝決めます」と笑った。

 ツアー3勝のうち1勝は北海道開催のANAオープンで挙げたもの。この大会も過去11回出場でトップ10入り4回と相性は良い。08年ブリヂストン・オープン以来の優勝を目指す。「全ホールでピンを狙っていく。その中で一つでも多くのパットを決められるかどうか」。攻めの姿勢で6打差逆転を狙う。

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2016年7月3日のニュース