ボルト、五輪ピンチ…左大腿肉離れで100メートル決勝棄権

[ 2016年7月3日 05:30 ]

 五輪代表選考会を兼ねた陸上のジャマイカ選手権(キングストン)は1日に2日目の競技を行い、200メートルと400メートルリレーを合わせて五輪3冠の3連覇を狙うウサイン・ボルト(29)が左太腿の肉離れで100メートル決勝を棄権。準決勝は10秒04で1組の1位で通過していたが「昨日の予選で違和感を覚え、準決勝でも同じ状態だった。医師の診察を受けたところグレード1の損傷(最もひどいのはグレード3)と診断された」として決勝への出場を断念した。

 全米選手権ではいかなる理由があっても上位3人だけにしか代表権はないが、ジャマイカの陸上連盟は負傷したことが証明できれば「医療免除」を認めているために、診断を受けてボルトはただちにこの“恩赦”を申請。しかし今月22日に開催されるダイヤモンドリーグのロンドン大会までに代表にふさわしい結果を出す義務があり「ロンドンでは回復していることを証明したい」と語ったボルトは、今後3週間で体調を元に戻す必要に迫られている。なお決勝では11年の世界選手権の覇者でロンドン五輪では2位だったヨハン・ブレーク(26)が9秒95で制した。

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2016年7月3日のニュース