サンウルブズ大敗 前半一度は逆転も…ホーム最終戦飾れず

[ 2016年7月3日 05:30 ]

<サンウルブズ・ワラターズ>前半、懸命に前進する立川

スーパーラグビー第15節 サンウルブズ12―57ワラタス

(7月2日 秩父宮)
 サンウルブズは1カ月ぶりのリーグ再開でワラタス(オーストラリア)に12―57とノートライで大敗し、今季ホーム最終戦を飾れなかった。風上の前半はFBリアン・フィルヨーン(33=NTTドコモ)が約58メートルのPGを決めるなど12―26と食い下がったが、後半に崩れた。この日でアフリカ1カンファレンスの最下位が確定。次戦は9日に敵地でブルズ(南アフリカ)と対戦する。

 57失点は今季の秩父宮最多。前半25分に9―7と逆転するなど健闘したサンウルブズも、オーストラリア代表のCTBフォラウらがスピードをつけて走り込む場面が増えると止めることはできなかった。フッカー木津は「プレー一つ一つの質が高い。ミスも少なく、しっかりトライまで持っていく。ワールドクラスと感じた」と舌を巻いた。

 ブランビーズに5―66などサンウルブズはオーストラリア勢との全5試合で35失点以上。FW戦にこだわりスローテンポになる南アフリカ勢相手にはフィジカルで対抗できるが、木津は「オーストラリア勢はボールを動かして、ラグビーをしてくる」と話す。この日もほぼ五分のボール支配率で大差をつけられた。

 WTB山田が7人制でリオ五輪に専念し、ハメット・ヘッドコーチ(HC)は「ワイドな攻撃が機能しなくなった」と嘆いた。フッカー堀江主将が負傷欠場、副将で今ゲーム主将のCTB立川が頭を打って途中交代と主軸を欠いたのも響いた。今季限りで退任する同HCは「日本のSRのファンは世界一と思う」と詰めかけた1万8147人の観衆に感謝したが、トライで応えることはできなかった。

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2016年7月3日のニュース