【砂村光信の視点】サンウルブズ テンポアップ&ワイド展開がトライ増の鍵

[ 2016年7月3日 10:27 ]

スーパーラグビー第15節 サンウルブズ12―57ワラタス

(7月2日 秩父宮)
 14年王者の強豪ワラタス相手に残念だった点が2つある。1つは相手シンビンで数的優位に立ちながらトライを奪うことができず、逆に相手にトライを奪われた前半23分以降10分間の攻め。もう1つは後半開始早々2本のトライを奪われ、集中力が途切れたことだ。

 国内最終戦ということで今季を振り返れば、進化は見えた。序盤の防御は完璧で、前半30分すぎまで12―14の接戦。シーズン終盤で故障者が多く、メンバーは大幅に入れ替わっているが、それでもこの日のような戦いができることは、スーパーラグビー参戦でチームの底上げができたという証明になった。

 一方で、セットプレーから相手を崩すことはできるが、トライを奪えないという課題も見えた。立川主将は「ボールを速く動かしたときは相手がついてこられない」と振り返った。つまり80分間を通じてもっとテンポアップし、ワイドに展開できればトライシーンは間違いなく増える。残り2試合はぜひこの課題に挑戦し、トライ数で相手を上回ってほしい。(元U―23日本代表監督)

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2016年7月3日のニュース