14歳酒井、20年ぶり代表入りへ前進 女子100自の結果待ち

[ 2016年4月8日 05:30 ]

<女子100M背泳ぎ決勝>優勝し、3位・諸貫(手前)と抱き合う酒井

競泳リオデジャネイロ五輪選考会兼日本選手権第4日

(4月7日 東京辰巳国際水泳場)
 女子100メートル背泳ぎは、14歳の酒井夏海(スウィン南越谷)が1分0秒12で優勝。個人での派遣記録(59秒85)は逃したが、400メートルメドレーリレーの派遣記録(1分0秒25)を破り、代表へ前進した。

 14歳の酒井が五輪代表に前進した。ゴールすると電光掲示板を見てガッツポーズ。「こんなにいいタイムが出るとは思ってなかった」と目を丸くした。個人での100メートル背泳ぎの代表は逃したが、400メートルメドレーリレーの派遣標準記録を突破。8日の女子100メートル自由形で1人でも同リレーの派遣標準記録(54秒43)を切れば、96年アトランタ五輪女子100メートルバタフライの青山綾里以来、20年ぶりの中学生代表が誕生する。

 1メートル73の母・美和さん(43)と1メートル75の父・貴康さん(44)との間に生まれ、小6時で1メートル69と体格に恵まれた。幼稚園の運動会の騎馬戦では「馬」になった父が気を抜いていたところ、タスキを取られて号泣。そのままの状態で何度も父の背中を叩くほど「負けず嫌い」(母・美和さん)。背泳ぎは過去に、派遣標準記録を切っても代表入りできなかったこともある激戦区。小学生の時から五輪の夢を抱いてきた酒井が運命の時を待つ。

続きを表示

2016年4月8日のニュース