松山、高速グリーン警戒 5度目マスターズ「期待があるから緊張」

[ 2016年4月8日 05:30 ]

練習日の18番でバンカーショットを放つ松山

 今季の海外メジャー第1戦となるマスターズは7日(日本時間同日夜)、米ジョージア州オーガスタのオーガスタ・ナショナルGCで開幕。3年連続5度目の出場でメジャー初制覇を目指す松山英樹(24=LEXUS)は昨年以上に速くて硬い高速グリーンに警戒心をあらわにした。

 開幕前日、松山はリー、スコットとイン9ホールを回った。その後は練習場でパット、アプローチ、ショットを約1時間調整。2週前のデル・マッチプレー以来の実戦だが「状態は少しずつ上がってきている。それをうまくスコアにつなげたい。焦らずやれたらいい」と好感触を口にした。

 アマチュア時代を含めて5度目のマスターズ。過去4回とは意識が違う。「1年ぶりに(オーガスタに)入ってきて今までで一番緊張した。期待があるから緊張が生まれる。それ(優勝)を目指していく。そこを目指さずに勝てることはない」と優勝を明確な目標にしているのだ。昨年の大会でメジャー自己最高の5位に入り、今年2月のフェニックス・オープンで米ツアー2勝目を挙げたことが自信の裏付けとなっている。

 45ホールを消化した練習ラウンドで感じたのは例年以上のグリーンの速さだ。「速くて硬い。昨年とは全く別物。昨年のことを思い出さずにやれればいい。2年前も速かったけど、今年の方が速い」。オーガスタのグリーンは「ガラスのグリーン」とも呼ばれるほど速いが、今年は難易度がさらに上がっている。昨年はスピースが歴代最少の通算18アンダーで優勝したが「(優勝スコアは)昨年ほどは出ないと思う」と予想した。

 鍵はカップより上に付けないこと。「ここまで速いと下りのパットは嫌。でもそこに付けなければいい。良い場所に付けられるようにショット、アプローチで頑張る」と戦略を明かした。

 「日曜日の午後にそういう(優勝を狙える)ポジションに行けたらいい」。いよいよ歴史を変える戦いの幕が上がる。

続きを表示

2016年4月8日のニュース