リオ五輪カヌー会場にダメ出し続出 大量の藻、浅過ぎ、強風…

[ 2015年9月6日 15:44 ]

リオ五輪・カヌー競技のテスト大会(AP)

 リオデジャネイロ五輪のカヌー競技のテスト大会が本番でも使用されるロドリゴ・デ・フレイタス・ラグーン(潟湖)で行われているが、2日目となった5日に多くの選手が“ダメ出し”を口にする異例の事態となった。

 米AP通信が伝えたもので、まずポルトガル代表のフェルナンド・ピメンタ(26)は「大量の藻が浮いていてそれが競技に影響を与えている」と指摘。パドルにからみついてくる藻が多く、選手にとってフェアな条件が保たれないとする声が噴出した。ドイツ代表のマックス・ホフ(32)はラグーンの深さが規定の半分ほどの2メートルしかないことと、風が強すぎることも併せて指摘。「長さ1000メートルほどの防風用フェンスが必要だ」と主張した。

 この大会で各選手は水に可能な限り濡れないように努め、競技終了後には手とパドルを消毒。AP通信が実施した独自の検査では、ロドリゴ・デ・フレイタス・ラグーンから採取された1リットルの水の中には基準の1万7300倍から100億倍の病原体ウイルスが検出されており、選手は競技以外にも神経を尖らせることになった。

 ドイツ代表のフランジスカ・ウェバー(26)は「水が赤と茶色。とても水の色とは思えなかった」と語っており“不快指数”は最大級。水質問題は同じ会場で開催されるボート競技にも影響を与えそうだ。

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