吉田主将「幸せ」3度目の五輪予選で歓喜!引退危機、ケガ乗り越え

[ 2015年9月6日 05:30 ]

<日本・中国>攻守でチームを引っ張った吉田主将(AP)

バスケットボール女子リオデジャネイロ五輪予選兼アジア選手権最終日 日本85―50中国

(9月5日 中国・武漢)
 北京、ロンドンとはね返されてきた壁をついに乗り越えた。若いチームを主将として支えてきた吉田亜沙美(27=JX)は「みんなに夢をかなえさせてもらって幸せ。40分間走り切れたのが大差につながった」と自身3度目の五輪予選でついに悲願を達成した。

 決勝前のミーティングでは「きょうはぶっ倒れてもいい。大好きなバスケットを全力で頑張ろう」とチームを鼓舞。コートに立てば、司令塔として11得点7アシスト4スチールと攻守にわたってフル回転した。昨年2月には試合中に左膝前十字じん帯断裂の重傷を負った。全治10カ月、車椅子生活を余儀なくされ、一時は引退も考える重傷だったが、手術を受けて再起。その決意が実った。国際連盟による処分で注目を浴びたことには「悪い部分で目を向けられてもうれしくない」と残念な思いもある。だからこそ「五輪に出て高い順位になり、日本に帰ってくることがバスケットをメジャーにしていくことになる」と目標を抱く。「細かいプレーもしっかりできた。五輪でも上位を狙える」と今大会の戦いで自信は深まった。

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2015年9月6日のニュース