光里 フェアウエーの主役へ3差4位 ランウエーで輝く妹に刺激

[ 2015年9月6日 05:30 ]

2番、ポニーテールをなびかせてティーショットを放つ藤田

女子ゴルフツアー ゴルフ5レディース第2日

(9月5日 岐阜県瑞浪市 みずなみカントリー倶楽部=6559ヤード、パー72)
 藤田光里(20=レオパレスリゾートグアム)が連日の69をマークし、首位と3打差の4位で耐えた。昨年はシーズン後半戦で失速したが、この日は気持ちで立て直して4バーディー、1ボギーの通算6アンダー。ファッションショーで審査員特別賞を受賞したモデルの妹、美里(19)に負けじと、チャージをかけ、姉も輝く。イ・ボミ(27=韓国)は68を出し、通算9アンダーで単独首位をキープ。2週連続完全優勝へ王手をかけた。
【第2R成績】

 昨年のようなひ弱さはない。藤田の最終18番。ティーショットを曲げ、1・5メートルのパーパットも外しながら、何とか2日連続の69をマーク。首位とは3打差の逆転圏内でホールアウトした。

 「前半はもったいないのがたくさんあった。後半はボギーになりそうなのを何とか耐えられた」

 コメントにも派手さはないが、ひそかな手応えはある。実質、ツアー1年目だった昨年は8月のmeijiカップからショットが変調をきたし、以降13試合で8試合も予選落ちした。今季も同時期から右に抜けるショットが出始めたが、気持ちは違った。

 「昨年は嫌になったら練習も嫌になってダラダラともったいないオフを過ごしてしまった。それに比べたら今は回復してるし、前向きに受け止められるようになった」

 ちょっぴり大人になったおかげで、この日もショットは安定。4つ奪ったバーディーは全て3、4メートルにつけた。

 ショットが曲がらず、フェアウエーを闊歩(かっぽ)する姉は、ランウエーを歩く妹の美里が刺激になっている。プロゴルファーを目指していた美里は姉のキャディーをしていた昨年3月にスカウトされ、モデルの道へ進み始めた。食事制限をするなどプロらしくなってきた妹はこの日、神戸で開催された国内最大級のファッションショー、「神戸コレクション」に出場。ショーの最中に実施されたワンライフモデルオーディションで審査員特別賞を受賞した。

 最終日を前に、これ以上ない発奮材料を得て、姉は「目指した過程で、いい結果が出れば」とツアー2勝目を意識する。妹が浴びたスポットライトを今度は姉が18番グリーンで浴びる。 (康本 園子)

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