ナダル 11年ぶり4大大会無冠「何事にも終わりはある」

[ 2015年9月6日 05:30 ]

格下に逆転負けを喫し、さえない表情のナダル(AP)

テニス全米オープン第5日

(9月4日 ニューヨーク ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター)
 男子シングルス3回戦で第8シードのラファエル・ナダル(スペイン)は第32シードのファビオ・フォニーニ(イタリア)に6―3、6―4、4―6、3―6、4―6で逆転負けした。ナダルは欠場した大会を除いて05年以来の3回戦敗退。第7シードのダビド・フェレール(スペイン)も敗れた。第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)、昨年優勝のマリン・チリッチ(クロアチア)は順当に勝ち上がった。

 マッチポイントを握られたナダルのバックハンドが大きくサイドラインを割った。3時間46分の戦いに敗れ、11年ぶりに1つもタイトルを獲得できずに今季最後の4大大会を終えた。かつての王者は「何事にも終わりはある。相手が自分よりいいプレーをした結果だ」と敗北を受け止めた。

 29歳のナダルのペースで試合は進んでいた。だが第3セットからは素早い動きが戻ったフォニーニに主導権を奪われた。浅くなった返球の跳ね際を、前で構えた相手に叩かれた。最終の第5セットは第3ゲームから第9ゲームまでブレークが続いたが、相手サーブの第10ゲームを奪い返す力は残っていなかった。「この1、2年でも悪いプレーが続いた試合」。試合終了は午前1時26分。ウィンブルドン選手権の2回戦敗退に続き、元世界ランク1位が大会前半でコートを去った。

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2015年9月6日のニュース