ジョコ「全てを出し尽くす」初制覇王手 2日がかり4時間の熱闘

[ 2015年6月7日 05:30 ]

男子シングルスで競り勝ち、初優勝に王手のジョコビッチ

全仏オープンテニス第14日

(6月6日 パリ・ローランギャロス)
 男子シングルス準決勝で世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(28=セルビア)が、同3位のアンディ・マリー(28=英国)を下して大会初優勝に前進した。前日は悪天候のために順延となり、第4セットの3―3から試合再開。最終セットにもつれこんだが6―3、6―3、5―7、5―7、6―1で2日がかりの一戦を制した。生涯グランドスラムに王手をかけ、きょう7日の決勝では世界9位のスタン・バブリンカ(30=スイス)と対戦する。

 2日合わせて4時間に及んだ試合はジョコビッチに凱歌が上がった。同い年のライバルを振り切って2年連続の決勝進出。「A・マリーとの試合はいつも追いつ追われつ。スリルがあって、マラソンのようなタフな試合になる」とホッと息をついた。

 「似たようなプレースタイル」というA・マリーに対し、前日は手堅いストロークで第1、2セットを難なく連取。しかし、反撃にあい、第4セットの途中で順延になった。一夜明け、試合は女子決勝の前に組み込まれて再開。5―5で迎えた第11ゲームをブレークされ、最終セットに突入したが「チャンスは来ると思っていた。落ち着くように心がけた」と心は乱さなかった。第2ゲームで早々とブレークして均衡を崩すと、一方的な展開に持ち込んだ。

 順延によって決勝まで“3連戦”となるが「全てを出し尽くす」と大会初制覇への強い意気込みを示した。

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2015年6月7日のニュース