永野“第2の故郷”で6差3位 母校・水城高校へ恩返しVだ

[ 2015年6月7日 05:30 ]

18番、第2打を放ち笑顔を見せる永野

男子ゴルフツアー ツアー選手権森ビル杯第3日

(6月6日 茨城県笠間市 宍戸ヒルズカントリークラブ西コース=7326ヤード、パー71)
 5位から出た永野竜太郎(27=フリー)が4バーディー、ボギーなしの67をマークし、通算7アンダーで首位と6打差の3位に浮上した。熊本県出身だが茨城県内の高校に進学しており、第2の故郷で気を吐いた。梁津万(リャン・ウェンチョン)(36=中国)がこの日ベストスコアの65をマークして通算13アンダーまで伸ばし、完全優勝に王手をかけた。
【第3R成績】

 青春時代を過ごした茨城で躍動。ゴルフの名門・水城高出身の永野は来年3月の廃部が決定した母校への恩返しをするかのように日本人最高の3位に浮上。「この3日間は不思議と落ち着いてやれている。きょうも18ホールを良い感じで回れた」と白い歯をのぞかせた。

 この日のパーオン率は88・89%で全体1位。キレキレのショットから何度もチャンスを演出した。最も難易度が高かった17番は残り174ヤードの第2打を7Iで6メートルにつけ、下りのスライスラインを読み切ってバーディー。直後に「水城高校頑張れ!」とギャラリーから声援が飛び、「なんだか笑っちゃった。でも、あれでリラックスできた」と3番目に難易度の高い最終18番もしっかりとパーで締めた。

 今季は予選落ちが5月の中日クラウンズの1度だけと安定。「結果が伴っているから自信になって、落ち着けているのかも」とメジャーの舞台でも気負うことなくプレーできている。「(優勝への)欲はないですよ。あるのは食欲だけかな」。屈託なく笑い飛ばす姿が何とも頼もしい。

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2015年6月7日のニュース