古屋プロ13年目初Vへ「狙います」 自己ベストタイ5差7位浮上

[ 2015年6月7日 05:30 ]

1番、ティーショットを放つ古屋

女子ゴルフツアー ヨネックス・レディース第2日

(6月6日 新潟県長岡市 ヨネックスカントリークラブ=6352ヤード、パー72)
 プロ13年目の古屋京子(33=フリー)が4バーディー、1ボギーの69で回り、通算4アンダーで17位から7位に浮上した。最終日はツアー初勝利を目指して5打差の首位を追いかける。大山志保(38=大和ハウス工業)と、表純子(41=中部衛生検査センター)が通算9アンダーで首位に並んだ。
【第2R成績】

 苦労人にチャンスが訪れた。古屋は「ナイスでした。3~5メートルのバーディーパットがいい感じで入ってくれた。ドライバーが曲がらなかったので流れができた」と静かに笑った。

 169ヤードの3番パー3、6Iで3メートルにつけてバーディー。4番で1つ落としたものの、5、11番で5メートル、13番では奥から7メートルを沈めて自己ベストスコア69に並んだ。

 03年にプロ転向したが、賞金シードを獲得したことは一度もない。生涯獲得賞金は約1678万円。06年には、1Wが思い切り振れなくなるドライバーイップスになった。QT(ツアー出場予選会)など重圧がかかる場面では振り切ることができずショットが曲がる。13年のQTでも症状が出て2次予選敗退。半年ゴルフから離れた。引退も考えていたが、昨年4月、現在のコーチ武井ジョージ氏から「もう一度ゴルフをやってみよう」と声を掛けられ翻意した。

 「振る練習から始めた」。武井氏に課されたメニューは野球のバットの素振り1日200回とタイヤ打ち。800グラムのバットを振り無心でタイヤにぶつけることでドライバーイップスを克服するためだ。武井氏が支える自動車のタイヤを朝10回、夕方20回バットで打つことを日課にした。

 「最初は数回で腕がパンパンだった。おかげで思い切り振れるようになった」。並行して筋力トレを行った効果で1Wの平均飛距離が20ヤード伸びて230ヤードになり「ゴルフが楽になった」という。

 主戦場はステップアップツアーで、レギュラーツアーは今季2戦目。今大会はマンデー(予選会)で出場権を獲得した。シードは喉から手が出るほど欲しい。7位で最終日を迎える。ツアー自己最高順位15位の更新はもちろん初勝利も視界に入る。首位とは5打差あるが「めっちゃ狙います」と優勝への意欲を隠そうとはしなかった。

 ◆古屋 京子(ふるや・きょうこ)1981年(昭56)8月30日、福岡県生まれの33歳。10歳でゴルフを始め、福岡大時代の01、02年に日本女子学生優勝。04年中京テレビ・ブリヂストン・レディースの15位がツアー最高順位。今季のほけんの窓口レディースは44位。血液型A。1メートル62、54キロ。

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