日本 善戦…スコットランド相手に2トライ17点

[ 2013年11月10日 06:00 ]

<日本―スコットランド>前半、突進する福岡

 ラグビー日本代表は9日(日本時間同日深夜)、「リポビタンDツアー2013」で敵地でスコットランド代表と対戦し、17―42で敗れた。スコットランドラグビーの聖地と呼ばれるエディンバラのマレーフィールドで日本代表が試合を行うのは、91年以来22年ぶり3度目。今年6月のウェールズ撃破に続き、世界ランキング9位の格上相手に大金星を狙ったが、力及ばなかった。

 敗れはしたが、見せ場はつくった。後半6分、WTB広瀬(東芝)が大きくゲイン。ラックから左に展開し、最後は21歳のWTB福岡(筑波大)が日本に初トライをもたらした。さらに同11分にはFB五郎丸(ヤマハ発動機)がゴールライン3メートル手前まで独走し、サポートに走った福岡がフィニッシュ。2日のニュージーランド戦の終了間際、あと少しでトライを取り切れずに「あれをものにできる選手にならないといけない」と語っていた若きスピードスターが、敵地のファンをも魅了するランを連発した。

 秩父宮で戦ったニュージーランド戦は6―54で完敗。翌3日に渡英し、今ツアーではスコットランド戦を皮切りに15日間で4試合を戦う。ハードな日程にも岩淵健輔GMは「歴代の代表でも最もきつい日程、相手とやることになる。全ては(15年の)W杯を見越してのこと」と説明。来春のアジア予選を勝ち抜けば、本戦でもスコットランドと同じプールBに入ることは決定済み。後半は2度1点差に迫ったものの、最後は力負けした。それでも、2年後につながる足跡は残した。

 脳梗塞のため、東京都内の病院でリハビリ中のエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチに吉報は届けられなかった。しかしジャパンに立ち止まっている時間はない。次戦は12日、イングランド最高峰リーグのプレミアシップに所属するグロスターと対戦。今度こそ強豪を叩きつぶし、エディーに白星を贈る。

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2013年11月10日のニュース