遠藤 完治前に初日も「15日間取り切ること」が目標

[ 2013年11月10日 06:00 ]

 10日に初日を迎える大相撲九州場所(福岡国際センター)へ向け、西前頭7枚目の遠藤(23=追手風部屋)が9日、福岡市内の同部屋で幕下を相手に17番の申し合いを行った。

 6日に実戦的稽古を再開後、最多の番数をこなして14勝3敗にまとめ、「15日間取り切ること。勝ち越しとか、何勝したいとかはないです。だから不安がないのかな。ケガとうまく付き合いたい」と語った。

 左足首の捻挫と剥離骨折が完治しないまま初日を迎えるというのに、悟りを開いたような吹っ切れた表情。普通なら落ち着かないはずのところを、身の丈にあった目標を立てて不安を払しょくした。一方、体力面もメドが立った。連続17番取っても息は上がらず「体力はそんなに落ちていないと思った」と、長い相撲にも対応できそうだ。

 初日の相手はパワフルな押し相撲の幕内・豊響。回復具合を占う格好の一番。初日に懸賞を計13本出す「永谷園」は遠藤の取組に3本を振り分けた。これは白鵬、日馬富士の両横綱の取組に振り分けた各2本を上回る。角界のホープは九州でも熱い視線を集めそうだ。

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2013年11月10日のニュース