一ノ瀬66で首位 藤田の練習量に衝撃!打ち込みで安定感

[ 2013年11月10日 06:00 ]

<ミズノクラシック 2日目>一ノ瀬優希は9番でバーディーパットを沈めガッツポーズ

USLPGAツアースポニチ主催2013ミズノクラシック~伊勢志摩~第2日

(11月9日 三重県志摩市近鉄賢島カンツリークラブ=6506ヤード、パー72)
 無我夢中だった。一ノ瀬はバーディーの内容について聞かれ「凄く緊張していて覚えてないんです」と首をかしげた。実は1Wショットが「しっくりこなかった。フェアウエーには行っているけど思った球じゃない球が出ていた」。それが緊張につながった。

 10番で左に曲げて、さらにナーバスになった。そんな中で頼りになったのがショートゲームの技術。3番のバーディーはカラーから8メートルをパターで沈めた。4番ではグリーン左のラフからチップインバーディー。パット数23は全選手中最少だった。

 3月のTポイント・レディースで初優勝。2勝目を目指したが、気持ちが結果につながらず「優勝ってこんなに難しいんだ」と闘志が萎えた。10月にはトレーニング中に右肩を痛めた。痛みの原因は肩の可動域が小さいためで、富士通レディースに出場して悪化させ、翌週のマスターズGCレディースを欠場した。しかし何が幸いするか分からない。試合に出られなかったことで勝ちたい気持ちが再び高まった。

 男子の昨季賞金王、藤田寛之からも刺激を受けた。一ノ瀬は「スイングもアプローチも好き」と藤田に心酔する。プレーを生で見るため11年サンクロレラ・クラシックではラウンドに付いて回ったほど。今年10月の日本オープン練習日には藤田の練習を見に行った。アドバイスはもらわなかったが、日が暮れても打ち込む姿に「賞金王でもこんなに練習するんだ。練習量が足りなかった。もっと打っていれば自信を持てるし、確実なショットを打てる」と練習量の重要性を思い知った。今年は体づくりを重視して減らしていた打ち込みの時間を増やした。

 勝てる準備は整っている。「60台で上がらないと優勝に届かない。気持ちを強く持ってやりたい」。最終日も攻めて頂点を極める決意だ。

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2013年11月10日のニュース