リオ五輪競技場の使用禁止 構造欠陥、改修に1年半

[ 2013年6月8日 21:06 ]

 ブラジル・リオデジャネイロ市は7日、2016年のリオ五輪で陸上競技を行う「ジョアン・アベランジェ競技場」について「構造上の欠陥がある」として、屋根などの改修が終わるまでの今後約1年半の間、使用を禁止することを明らかにした。

 同市は「五輪には間に合う」としているが、来年のサッカー・ワールドカップ(W杯)で使用される国内各地の競技場の半分が未完成。完成した競技場でも雨水がたまって屋根の一部が壊れるなどのトラブルが頻発しており、W杯や五輪の順調な大会運営を危ぶむ声が高まっている。

 同競技場は07年に行われたパンアメリカン大会のために新設され、地元プロサッカーチームの拠点などとして使われてきた。今年3月に、強い風が吹くと屋根が崩落する危険性が専門家から指摘され、調査が行われた。

 調査した研究者は「建設当初から構造に欠陥があり、安全確保のために屋根を補強する必要がある」と指摘、屋根を含む複数の場所で改修の必要があると強調した。(共同)

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2013年6月8日のニュース