はとこは桃子 ツアー1年生の小竹莉乃  2打差7位発進

[ 2013年6月8日 06:00 ]

7位タイの好スタートに笑顔を見せる小竹莉乃

ヨネックス・レディース第1日

(6月7日 新潟県長岡市・ヨネックスCC=6336ヤード、パー72)
 プロ4年目の小竹莉乃(21=トラストネットワーク)が“壁”を乗り越えて好発進した。4バーディー、1ボギーの3アンダー、69。ツアーでは自身初となる60台をマークし、首位と2打差の7位につけた。米ツアーに参戦中の上田桃子(26=フリー)とは親戚関係にあり、同じ坂田塾出身。優勝を飾り、憧れの上田に最高の報告をする。

 一つの壁を乗り越えた21歳に充実の笑顔が広がった。インから出た小竹は最終9番でピン奥10メートルのカラーからパターで50センチに寄せてパーセーブ。ツアーでは自身初となる60台に「雰囲気を楽しんでゴルフができた。今週はパットの感じがいいです」と声を弾ませた。

 前日に投入したパターが効いた。今までチャンスにつけながらパットを決めきれなかったことが多く、重心が先端寄りのピン型から、中心にある2ボールタイプに替えた。すると、ストロークが安定。前半の13番は1・5メートルを入れてバーディーを奪い、5番は6メートルを沈めスコアを伸ばした。「3~4メートルのパーパットも2回入れた」。ピンチもパターでしのいだ。

 父・誠さん(48)と上田の父がいとこという関係もあり、上田も通っていたプロゴルファー坂田信弘が主催する地元・熊本の坂田塾に小学3年で入門。当時、中学2年の上田はトップアマとして活躍しており憧れの存在だった。昨年、予選会で36位となりプロ4年目にして初めてツアー出場権を獲得。上田が出場した5月のほけんの窓口レディースでは一緒に練習ラウンドを行い「精神面のアドバイスをもらった」。内容は「言えない」と企業秘密としたが、それも小竹が一皮むけた要因となった。

 小竹にはもう一つの壁がある。第2ラウンドのプレーだ。今季、ワールドレディース・サロンパス杯は7位発進したが、2日目に77と崩れて最終的に52位。ほけんの窓口レディースも12位発進しながら、2日目に75を叩いて最後は48位に終わった。それでも「少しずつ成長している。その壁も乗り越えたい」。2つ目の壁を乗り越えた時、大先輩に近づく優勝への道のりも見えてくる。

 ◆小竹 莉乃(こたけ・りの)1991年(平3)9月15日、熊本県熊本市生まれの21歳。小学3年で坂田塾に入門しゴルフを始める。熊本・東海大二高出身。10年にプロテスト合格。昨年の予選会36位で今季のツアー出場権を獲得した。1メートル57、58キロ。得意クラブは1W。平均飛距離は250ヤード。血液型B型。

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2013年6月8日のニュース