日馬富士 伝達式口上には今回も「全身全霊」を

[ 2012年9月24日 20:35 ]

横綱審議委員会が全会一致で横綱に推薦し昇進が事実上決定、笑顔で記者会見する大関日馬富士。左は伊勢ケ浜親方

 日本相撲協会の横綱審議委員会から70人目の横綱に推薦された大相撲の大関日馬富士関(28)は24日、東京都江東区の伊勢ケ浜部屋で記者会見し「今までも自分なりに見本となれるようにやってきた。これからもやるべきことをしっかりやり、自分らしく生きていきたい」と看板力士としての自覚を語った。

 推薦の報告を受けた直後は「まだ何が何だかよく分からない。でも、うれしい」と白い歯を見せた。責任の重さを知る師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)から「大丈夫か」と声を掛けられると「大丈夫です」と即答し、最高位で闘う覚悟をにじませた。

 伝達式で述べる口上には大関昇進の時にも使った「全身全霊」の4文字を入れるという。幕内では大きいとはいえない186センチ、133キロの体で奮闘する大関の座右の銘。受けて立つのが横綱相撲とされるが「私は私なので、自分の生き方、自分の相撲をやっていく」と独自の横綱像を築く考えだ。

 横綱土俵入りは旭富士と同じ不知火型となる。「自分がやっていた型を教えてあげたい」と、うれしそうに話す師匠の言葉を神妙に聞いた。

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2012年9月24日のニュース