夢にも見たことなかった…日馬 横綱は「雲の上の神様のよう」

[ 2012年9月24日 10:52 ]

秋場所での全勝優勝から一夜明け、笑顔でポーズをとる大関日馬富士

 大相撲秋場所で2場所連続の全勝優勝を果たし、第70代の横綱昇進が確実となった大関日馬富士(28)が千秋楽から一夜明けた24日、東京都江東区の伊勢ケ浜部屋で会見。「一日一番、結果にこだわらず、悔いのない相撲を取ることだけを考えた」と充実感をにじませた。

 紺色の着物姿の大関はやや疲れ気味だったが、時折笑みも浮かべた。横綱という地位を「夢にも見たことがない。雲の上の神様のよう」と表現。千秋楽まで優勝を争った横綱白鵬に肩を並べるが「もっと自分を磨いて精進していきたい」と前を見つめた。

 昨年名古屋場所で2度目の優勝を果たす前に師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)から「大関でいいと思ったらそれで終わり。横綱はなりたくてもなれるものではない」と言われたのが最高位を目指す一つの転機になったと明かした。会見に同席した師匠は「集中の持続力がついた」と弟子の成長に目を細めた。

 同日夕の横綱審議委員会の推薦を受け、26日に開かれる日本相撲協会理事会で正式に昇進が決まる。新横綱の誕生は、日馬富士関と同じモンゴル出身の白鵬関が2007年名古屋場所で昇進して以来5年ぶり。

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2012年9月24日のニュース