霊長類最強へ　吉田Ｖ１０＆１３度目世界一でカレリン超え

女子世界選手権に向け出発したレスリング女子５５キロ級の吉田沙保里

　霊長類最強は「カレリン」から「サオリン」に変わる！？２７日にカナダ・ストラスコナカウンティで開幕するレスリングの女子世界選手権代表７選手が２３日、成田空港から出発。ロンドン五輪で３連覇を達成した５５キロ級の吉田沙保里（２９＝ＡＬＳＯＫ）は「最後に追い込めたし、ケガもない。不安要素はないし、あとは気持ち次第」と大会１０連覇と１３度目の世界一に自信を見せた。

　世界選手権９連覇、１２度の世界一は男子グレコローマン１３０キロ級（当時）のアレクサンドル・カレリン氏と並ぶ。今大会で勝てば一気に単独で史上最多記録となる。吉田は「次はサオリンの記録に挑んできなさい、と（自分に）言いたい」と笑顔。日本女子代表の栄和人監督は「五輪前より調子はいい。足をすくわれないために、相手をぶっ壊すくらいの攻めの姿勢を貫いてほしい」と期待を込めた。