雨と寒さ、前週Vの重圧…斉藤愛璃“ガチガチ”80位

[ 2012年3月10日 06:00 ]

7番、バーディーパットを外し、悔しげな斉藤愛璃

ヨコハマタイヤPRGRレディース第1日

(3月9日 高知・土佐CC=6232ヤード、パー72)
 開幕戦でツアー初優勝を果たした美人プロの斉藤愛璃(22=程ケ谷CC)は7オーバーの79で80位と大きく出遅れた。強い雨、気温8・8度の寒さ、注目度アップから来る重圧で前半は42と大叩き。6ボギー、1ダブルボギー、バーディーは18番のチップインだけにとどまった。永久シードの不動裕理(35=フリー)が4アンダーで単独首位。横峯さくら(26=エプソン)は11番のイーグルが利いて、イーブンパーの5位に付けた。
【第1R成績】

 重圧、雨、寒さでガチガチに硬くなった斉藤が崩れた。7オーバーで80位。開幕戦優勝のフィーバーから一転、予選落ちの危機に立たされた。

 「いいスコアを出さなきゃ、というプレッシャーがあって、いつも通りのプレーができなかった。冷静じゃなかった」

 開幕戦ではうまくいったことがすんなりといかなかった。先週はアプローチで取れていたパーが拾えない。1番はグリーンを外すと、寄せきれずにボギー発進。悪い流れのまま3番は2打目を左に引っかけるミスが響いて、6オン1パットのダブルボギーを叩いた。

 慌ただしく2戦目を迎えていた。マネジメント事務所には取材依頼が殺到。注目の高さが女優・田中麗奈似の美人プロの心に波風を立てていた。

 この日は水がたまった場所にボールが止まることが数回あった。これまでなら規則通りに救済を受けてボールを動かしていたが「気持ちが動揺していた」と、そのまま打ちミスにつながった。前半の42はそんな不用意さが重なった結果だった。

 それでも、収穫はある。横峯と同組でギャラリーを多く引き連れる中、徐々に冷静さを取り戻した。18番は15ヤードを沈めるチップインバーディー締め。「いいところが一つもなかったので最後ぐらいは入れたかった」と、開幕戦でプレーオフを制した勝負強さの一端を見せた。初出場のコースで、アンダーパーがたった4人という悪条件を加味すれば、後半の1バーディー、2ボギーは「あすにつながる」と語るのに十分な内容だった。

 ラウンド後、落ち込んだ様子はなかった。シンデレラガールの反撃はこれからだ。

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