大神26分で14点!日本、五輪切符獲得へ好発進

[ 2011年8月22日 06:00 ]

レバノンに快勝し、観客の声援に応える大神(中央)ら日本代表

バスケットボール女子ロンドン五輪アジア予選兼アジア女子選手権

(8月21日 長崎・大村市体育文化センター)
 2大会ぶりの五輪出場権獲得を目指す世界ランキング15位の日本は1次リーグ初戦で同55位のレバノンに77―49で快勝した。日本は大神雄子(28=JX)を中心に試合開始から速い攻めを展開して、主導権を握り、危なげなかった。きょう22日は台湾と対戦する。今大会は優勝チームが五輪切符を獲得し、2、3位が来年の五輪世界最終予選の出場権を手にする。

 日本は格下のレバノンを寄せつけなかった。その中心が昨年の世界選手権で平均得点1位に輝いた大神。「ここにはゲームをしに来たんじゃない。戦いに来た」と意気込んでいた1メートル70の得点源は、26分余りの出場で14得点。「出来は悪くなかった」とうなずいた。

 味方がボールを奪うと猛然と敵陣に向かって走り、巧みなドリブルで相手をかわしては次々とリングにボールを沈めた。外からのシュートが多い中で成功率54%は上々。今回のメンバーでただ一人アテネ五輪を経験している主将は「五輪予選は独特の緊張感がある。とにかく落ち着かせようと思った」とコート上で若手に声をかけ続けた。

 山形市の出身。東日本大震災に心を痛め、「必ず五輪出場権を獲得して日本を明るい方向に持っていきたい」とシューズに「3・11」の刺しゅうを入れて奮闘した。

 中川文一監督は「守備は安定していたが、得点がもう少しほしい。ゴールに突っ込んでいって反則をもらうようなプレーが少ない」と反省点を挙げたが、エースは初戦から全開だった。

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2011年8月22日のニュース