92人面談で結果出せず…相撲協会“密告求む”

[ 2011年2月15日 06:00 ]

会見で臨時理事会で話した内容を発表する(左から)村山副理事長、放駒理事長、

大相撲八百長問題

 日本相撲協会は14日、東京・両国国技館で臨時の理事会を開き、八百長問題に関して、協会員からさらなる情報提供を求める「ホットライン」を設置することを決めた。特別調査委員会の委員を務める3人の弁護士の事務所に新設され、情報の内容次第では面談調査も行う。92人にも及ぶ面談調査で結果を出せなかった同委員会が“密告者歓迎”の苦肉の策で全容解明に乗り出すことになった。

 八百長の徹底究明に向け、特別調査委が内部告発を求めることになった。この日は臨時の理事会で中間報告を行ったが、伊藤座長は「特別調査委がいつ全貌をつかめるかは全く分からない」と長期化は必至であることを明かした。この状況を打開するため、親方、力士だけでなく行司、床山ら協会内から広く八百長に関する情報提供を求める「ホットライン」の設置に至った。長尾俊成氏、村上泰氏、深沢直之氏の3委員(いずれも弁護士)の事務所に専用回線を新設。提供者が現れた場合は面会して事実確認する。情報源を守るため、提供者の実名は師匠らにも明かさない方針。伊藤座長は「情報提供者の秘匿は全面的にバックアップする。(誰であるかは)理事会でも知ることはあり得ない」と話すなど、内部告発に期待した。

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2011年2月15日のニュース