藍、まさかの103位…年間最優秀選手は絶望的

[ 2010年12月4日 06:00 ]

第1ラウンド、7番でバンカーショットを放つ宮里藍

 USLPGAツアーのLPGAツアー選手権第1日は2日、米フロリダ州オーランドのグランドサイプレスGC(6518ヤード、パー72)で行われた。第1ラウンドは日没サスペンデッドとなったが、3日に残りを行った。年間最優秀選手を目指す宮里藍(25=サントリー)は8オーバーの80で103位。今季ワーストとなる3桁発進で大きく出遅れた。上田桃子(24=ソニー)は5オーバーの76位、宮里美香(21=フリー)は7オーバーで97位。第2ラウンドの70位までが第3ラウンドに進出する。

 藍がまさかの大叩きを演じた。寒波の影響で温暖なフロリダの朝は気温4度まで冷え込んだ。強風や硬くうねるグリーンも難敵となった。ショット、パットに加え持ち前の精神力まで精彩を欠き、7月の全米女子オープン第3日以来今季2度目の80。年間最優秀選手の夢が一気にしぼんだ。
 「(キャディーの)ミックも珍しいねというぐらい、集中力を立て直すことができなかった。追い上げ?ここのコースでは難しいかな」と苦笑いするしかなかった。
 2週間のオフで心技体を万全に整えたはずが、出だしの10番で右奥のカラーから3パットのボギーを叩くと前半は41。18ホールでパーオンしたのは4ホールで計9ボギー。「インパクトでフェースが開くのが修正できなかった」とショットも乱れスコアを落とした。
 年間最優秀選手獲得には3位以内が最低条件だが、チャンスがある5選手の中では最下位の8オーバーと絶望的だ。それでも「こういう時も時々ある。あすは開き直ってやりたい」と練習場で調整に余念がなかった。

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2010年12月4日のニュース