加藤2位、長島3位…W杯通算2桁勝利はお預け

[ 2010年12月4日 17:10 ]

 スピードスケートのワールドカップ(W杯)長春大会第1日は4日、中国の長春で行われ、男子500メートルでともに通算10勝目を狙った日本電産サンキョー勢の加藤条治は35秒25で2位、長島圭一郎は35秒30で3位だった。及川佑(大和ハウス)は7位。李ガンソク(韓国)が35秒10で優勝した。

 女子500メートルは小平奈緒(相沢病院)が38秒51で3位に入り、今季2度目の表彰台。バンクーバー冬季五輪金メダルの李相花(韓国)が38秒24で制し、開幕から4戦全勝だったジェニー・ウォルフ(ドイツ)は2位だった。高木美帆(北海道・帯広南商高)は17位。
 1000メートルの日本勢は女子で小平が8位になったのが最高だった。

 男子500メートルで日本の二枚看板は表彰台に上がったものの、ともに通算2桁勝利はお預けとなった。2位の加藤は「今の状態からすれば、七十点くらい」と渋い表情で、3位の長島は「予想通りに体が動かなかった」と苦笑いを浮かべた。
 加藤は「思ったより1歩目が出なかった」とスタートが不発だった。100メートル通過は9秒70で、同走で優勝した李より0秒11遅かった。欧州でのW杯から帰国後、負荷の大きい練習を約1週間積み、疲労もたまった中でのレースだった。
 長島は「去年に比べてフォームがばらばら。しっくりこない」と話した。スタートはまずまずだったが、最初のカーブからバックストレートでの伸びを欠いた。
 五輪の翌シーズンで外国勢の出足は鈍く、試合の緊迫感はまだ乏しい。5日も気持ちを高めるのが難しいレースとなるが、加藤は「いいスタートができるようにしたい」と課題を挙げ、長島は「フォームが整わないとうまくいかない。レースの中で整えていきたい」と改善を期した。(共同)

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2010年12月4日のニュース