内村 兄妹とも団体日本一!日体大が37年ぶり男女V

[ 2010年12月4日 18:43 ]

 体操の全日本団体・種目別選手権第2日は4日、山口県スポーツ文化センターで団体総合を行い、男子は世界選手権代表の内村航平と山室光史が引っ張った日体大が274・100点で2年ぶり9度目の優勝を果たした。女子も内村の妹、春日がいる日体大が160・000点で13年ぶり18度目の制覇。内村兄妹の日体大は37年ぶりのアベック日本一に輝いた。男子の日体大は昨年優勝のコナミに4・400点差をつけて圧勝した。女子は戸田市スポーツセンターが157・100点で2位に入り、5連覇を狙った朝日生命クはエースの鶴見虹子の欠場が響いて3位に終わった。

 立ち見客が出るほどの注目を集める中、男子最終種目の鉄棒で、期待通りに着地を止めた。内村は先に女子で優勝を決めた妹の春日もいる日体大応援席へ、この日一番の大きなガッツポーズで喜びを爆発させた。
 全6種目を演技し、種目が終わるごとにガッツポーズで仲間を鼓舞した主将は「2年生のときの優勝よりも達成感がある」。個人総合で2連覇を達成した世界選手権を上回る92・750点を稼ぎ出し、ホッとした表情をのぞかせた。
 日体大が1973年以来の男女優勝を決めたこの日の朝、宿舎のロビーで兄妹は偶然顔を合わせた。春日は「頑張れ、みたいな感じで(兄に)バンバンとたたかれたので、私もやり返した」という。日体大OBの父、和久さんも「航平と春日がそろって出場する団体は最後なので応援に来た」と珍しく登場。母の周子さんと見守る中、春日も段違い平行棒と平均台でチームを支えた。
 自然とできた歓喜の輪の中心で、内村は感慨に浸った。仲間と喜びを分かち合い「団体で一番大事なのは演技内容じゃない。みんなでいいチームワークができたこと」と胸を張った。

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2010年12月4日のニュース