稀勢の里 勝ち越しで関脇昇進確実に

[ 2009年1月26日 06:00 ]

 【大相撲初場所】稀勢の里が念願の関脇昇進を確実にした。高見盛にもろ差しを許して土俵際まで詰められたが、左を巻き替えて逆襲に転じ、寄り切り。勝ち越しを決め「(関脇は)意識からなくそうと思った。土俵から出たかと思ったけど勝ったことが一番」とクールな男が笑みを見せた。06年名古屋場所の小結昇進から2年半かかっただけに「まだまだですね」と日本人ホープはしみじみ話した。

 ≪豪栄道が初の技能賞≫豪栄道が初の技能賞を獲得した。「10番勝ってからは、もしかしたらと思ってました。初めてなんでうれしいです」。ただ、最後は2連敗しただけに「きのう勝ってれば…」と悔しさも残った。西前頭3枚目で10勝を挙げ、地元大阪での春場所で小結復帰が濃厚。「東西どっちになりますか?」とはやる気持ちもあるが、まずは「体の疲れを取りたい」と静養に充てるつもりだ。

 ≪豊真将が2度目の敢闘賞≫東前頭16枚目の幕尻ながら11勝4敗の好成績を収めた豊真将に、06年九州場所以来となる2度目の敢闘賞が贈られた。千秋楽は時天空に下手投げで敗れ「最後で自分の甘いところが出た」と悔しそう。昨年の名古屋場所後に左手首を手術。秋場所は休場するなど苦しい時期が続いたが「場所の直前に痛みが引いた」お陰で前に出る相撲がよみがえった。「上には上の稽古があるので自分に厳しくいきたい」とさらなる奮起を誓っていた。

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2009年1月26日のニュース