葛西9位「目標通りの1ケタ」に満足顔

[ 2009年1月26日 06:00 ]

W杯ジャンプ個人第16戦で9位となった葛西紀明

 ノルディックスキーW杯ジャンプ個人第16戦は、カナダ・ウィスラー(HS140メートル、K点125メートル)でバンクーバー冬季五輪のテスト大会を兼ねて24日に行われ、葛西紀明(土屋ホーム)が2回とも132メートルをマークし、254・7点の9位になった。W杯に約1年ぶりに復帰した岡部孝信(雪印)は128メートル、125・5メートルの17位。1回目に142メートルの最長不倒を飛んだグレゴア・シュリーレンツァウアー(オーストリア)が289・2点で今季6勝目、通算17勝目を挙げ、個人総合で首位に立った。

 葛西は2回とも132メートルまで飛距離を伸ばし、「目標通りの1ケタ」と9位に満足感を漂わせた。バンクーバー五輪で使用されるジャンプ台は助走路の長さや角度などは標準的だが、踏み切りの部分がやや短い印象だったそうで、1回目は「少し踏み切りのタイミングが遅かった」。2回目は修正し、助走速度が1回目より1キロ近く抑えられても同じ飛距離をそろえた。「感じはつかんできた。台の相性はいいと思う」と笑った。

 ≪岡部17位「若さが出た」≫約1年ぶりのW杯復帰戦。38歳の岡部は2回ともK点越えジャンプで17位になりながらも「緊張して失敗した。特に1回目はドキドキ。若さが出た」と苦笑いした。国内大会で7勝して圧倒した力を見せつけ、勝ち取った海外転戦。W杯ポイントを獲得できる30位以内に入るのは国外大会では07年3月以来で「とりあえずは良かった。いいジャンプをしたらもう少しいけそう」と次戦に気持ちを切り替えた。

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2009年1月26日のニュース