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浦和が鬼門突破!柏木 首位神戸止めた2発+1アシスト

[ 2017年4月2日 05:30 ]

<神戸・浦和>後半47分、2得点目となるゴールを決めた浦和・柏木(左)
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 明治安田生命J1第5節は1日、各地で8試合が行われ、V奪回をノルマに掲げる浦和が、開幕4連勝中だった首位神戸にストップをかけた。MF柏木陽介(29)が後半16分の先制ゴールを皮切りに2得点1アシストの活躍で3―1の快勝に導いた。アウェーでの神戸戦は08年以降、2分け6敗と苦手にしてきたが、鬼門を突破した。 浦和快勝!勝利の喜びを1面で

 鮮やかな個人技が「鬼門」をぶち破った。後半16分、4人のDFに囲まれた柏木が、背中にも目がついているような動きを見せる。右足で切り返し、相手DF陣の重心をずらすと流れるような動きで左足を鋭く振った。「最後はトーキックでGKのタイミングをずらせた。我ながらうまかった。ベストゴールと言ってもおかしくない」。試合後の口調は滑らかだ。

 生まれ育った神戸での一戦。敵地では08年以後、2分け6敗の鬼門だったが、関係ない。観客席には昨年3月に結婚したTBSの佐藤渚アナウンサー(29)をはじめ家族、少年チーム時代の恩師の姿も。実は「昨日の夜10時頃、奥さんのおばあさんが亡くなって…。何よりもそれがね。奥さんの家族のために何かできればと。ゴールを決められて良かった」。左足に特別な思いを込めた。

 今季は開幕前、左足に違和感を訴え、出遅れた。リーグ戦は出場3戦目。それでも待望の初得点が、柏木を一気に波に乗せた。「1点目を決めて余裕ができた。キックのフィーリングも良かった」。同19分にはCKから遠藤のヘッド弾をアシスト。土壇場のロスタイムには利き足とは逆の右足でとどめの一撃。2得点1アシストと全得点に絡む活躍で気を吐いた。

 0―0で迎えたハーフタイムには選手とペトロヴィッチ監督がポジショニングを巡り、口論する場面もあったが、緊迫した空気も一掃。試合後はより絆が深まったという。日本代表では長谷部を筆頭にボランチ陣に負傷者が相次いでいる。「自分としては“そこ”を目指している。(W杯最終)予選が終わった時に“つなぐ選手”が必要となるかもしれない」。柏木の視線は、ロシアの地を見据えている。

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