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川崎F新スタイル「風間流+α」攻撃にメリハリ注入

[ 2017年4月2日 05:30 ]

明治安田生命J1第5節   川崎F2―0仙台 ( 2017年4月1日    ユアスタ )

仙台戦の前半、ドリブルで攻め込む川崎F・中村
Photo By 共同

 川崎Fが“新スタイル”で確実に勝ち点を積み上げた。昨季限りで退任した風間監督(現J2名古屋)の後を継ぎ、今季コーチから昇格した鬼木監督が悲願のタイトルへ「プラスα」をチームに注入。それが徐々に浸透し、10選手をケガで欠く緊急事態だったこの日の仙台戦も見事に結果につなげた。

 昨季まではポゼッションが主体で、J随一の攻撃力を誇った。だが、タイトルにはあと一歩届かなかった。そこで鬼木監督が着手したのが「臨機応変さ」と「メリハリ」のあるサッカー。選手には球際の強さを求め、前線からの激しいプレスからの速攻も新戦術として導入。この日の先制点も遅攻でなくエドゥアルド・ネット→中村→小林→長谷川と鋭いショートカウンターから生まれた。

 時間帯によってはブロックをつくって引いて守る。中村は「(昨季まで同様)相手を圧倒して勝つことを目指すけど、そうでない勝ち方もあって良い」と言う。これこそが川崎Fの新スタイル。完成には当然、時間を要するが、中村は仙台戦後「積み上げはしっかりできている。今日は臨機応変さがちょっと出せたと思う」と手応えを口にしていた。

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2017年4月2日のニュース